近世日本国民史西南の役〈5〉熊本城攻守篇 (1980年) (講談社学術文庫)
本, 徳富 蘇峰
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明治から昭和初期の言論界をリードしたジャーナリスト、徳富蘇峰によるライフワーク。最初は「明治天皇御宇史」、つまり明治時代史を書くつもりだったという。その前提として織田信長から起稿し、55歳から90歳まで時計の針のように正確な日課で書き継ぎ、老齢のため「西南戦争の終結」をもって一応の結末をつけたという。全100巻。本書は通算で第97巻目にあたる。西郷隆盛と私学校による軍勢はいよいよ薩摩を出発し、これに対して熊本鎮台には谷干城が官軍を率いて籠城。薩軍は短期決戦のつもりが持久戦に持ちこまれ、勢いは日に日に衰え、準備不足を暴露していく。政府の公報、『薩南血涙史』や佐々友房『戦袍日記』など豊富な史料を引用し、また批判しながら、官軍・薩軍の軍資・兵数、その行程と戦闘の過程を活写し得ている。乃木希典が率いる連隊がその旗を奪われた経緯を述べるなど乃木希典が率いる連隊がその旗を奪われた経緯を述べるなど、あまりに詳細な記述が続くのであきるかもしれないが、この時代を研究する人や歴史マニアには史料の宝庫といえる。
de 徳富 蘇峰
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